グローバル化なんていらない!!

落ち葉の季節です。工房でも竹ボウキは大活躍、
いつも、洛西西山のふもとに在る竹細工屋さんで
一本700円の竹ぼうきを分けて頂いております。
いやあ、新品のハキ心地の善さ・・・
石畳の上もコンクリーの上もアスファルトの上も
すいすいときれいにはけちゃいます。
作業を終えた一日の締めくくりに
精神衛生上非常に心落ち着くツールであります。
落ち葉で焼き芋・・・最高です。

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しかし、先日ホームセンターで・・・・げっ。
この値段は何なんでしょうね。
7分の1の価格。
物が違うにしても安すぎる。
日本の商社が技術指導して中国で作らせているらしいのですが
でも、これはやっちゃ成らない事ですよ。

京都の洛西・嵯峨野なんかの竹林は良く手が行き届いています。
竹林の保全は土も含めてかなり手間のかかる仕事で
当然定期的に間引いてやらないとすぐに竹薮化してしまいます。
美的にも問題が在りますが、
手を入れて間引かないと美味しい竹の子も食べられなく成りますし、
節の間隔の善い大きなサイズの竹材も育成しにくく成ります。
そうなれば日本中の優れた竹細工・・・
番傘や一閑張りなんてものも全て成立しなく成る。
その為には、間引いた竹を有効活用して
竹ボウキや垣塀・その他の竹細工として商売が成立しないといけません。
間伐した竹が竹ボウキに有効利用されることで
環境が保全され、伝統文化が生き残り、
ゴミが減り、竹林保全の為のお金が蓄積される。
あくまで700円だからこそ、
維持コストが見合うわけです。
98円で手に入る竹ボウキのおかげで
我々はもっと大きな物を失ってしまう。

嵯峨野や嵐山・洛西を含めて日本中の美しい竹林を守り
不必要なゴミを減らしたいなら、
環境保全とは全く関係ない中国と言う社会単位を
日本の環境保全をかませるべきでは無い。
あえていうなら、買う人も悪いと思うけれども、
価格は7分の1・・・。分らない人は買っちゃうよ。
こう成ると日本の竹ボウキに勝ち目は在りません。
商売なら何をしても善いと言う発想。
もうそろそろそう言うの卒業しませんか・・・。
こういう物を見るとすごくやるせない今日この頃です。

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