夢をつむぐ箱

今で言えばCDとかDVDケースと言う物に当たるんでしょうが、レコードその物が価格的に高価な物だっただけにレコードケースも立派で面白い物が多いですね。主流はSP用の古い物でLPケースと成るととたんに簡素化します。ですから、「レコードケース」として思わず素晴らしいと感じるのは大正から昭和30年頃まで木製のものがメインです。

音楽と言う物は現在でもそうですが、当時はそれ以上に娯楽的要素が強く生活を潤す文化の一つですから、ケースも当然ちょっと浮き世場慣れしていたり、小意気な物が多いですね。
日本の家具として実用性が装飾を上回る事は文化的嗜好としてあまり無いように思いますが、レコードケースはやはりその例外の様です。

さて、どう例外かと言うと、まず、素材に凝る。あまり使わない素材や複合的に組み木やはめ込み細工、張り込み等のテクニックを駆使している場合も多いですし、複合素材で色目や木目の変化を協調するというのもレコードケースに良く見られる特徴です。
その為、非日常的で先鋭的なイメージが生まれます。

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次に構造。収納効率より余分な収納や装飾の為だけの構造を追加しています。写真の物の場合、上だけをガラスにして自慢のコレクションだけは見えるように・・・という事でしょうか?。写真下の物は更に引き出しケースに置き棚を追加して大変面白い構造にしています。更に良く見ると下フレームは敢えてアールを与えて昭和モダンらしい楽しいイメージを表現しています。

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他にも金具やつまみ等にクオリティーの高い物を使用したり、変わった色目で着色したり、ガラス面に色ガラスを使ったりと、遊び心たっぷりです。

販売スタッフによると、多段式の物入れを探してられる方も多いと言う事ですが、工房としてはこう言うレコードケースを転用されるのも面白いのでは??と思う今日この頃です。

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