京都から脱力系定点観測!

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zoom RSS 過去から聞こえる・・・。

<<   作成日時 : 2007/02/28 16:10   >>

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木製校舎と黒板とオルガンの響き・・・。
懐かしいですね。
工房にエントリーした
昭和10年7月30日の製造刻印があるYAMAHAのオルガンです。
電子楽器の普及で、平成生まれにとってはなじみの薄い楽器ですが、
これで「ねこふんじゃった」を演奏した方も多いんじゃないでしょうか?
ピアノと形状が似ていますが、
原理的には「フイゴ」の役割をする足のペダルで空気を送りながら、
内部の圧縮空気が導管を通る際に音を立てると言う「笛」と同一構造の管楽器です。
ピアノよりフルートの親戚と言うわけです。
むろん、昭和生まれにとっては懐かしい、
小学校の歌唱風景とは切り離せないあの独特の懐かしい音を奏でます。

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このオルガン。
分解してみて驚いたのですが、同時代の多くの他社製品と違い
当時のYAMAHA製品の工業生産レベルの高さは
鍵盤一つづつの製造品質が木製品としては類い稀な
均一性を持っていることに驚かされます。
音の反響やスムーズな演奏をつきつめてあるのでしよう、
全般に渡って全く狂いがないのです。
日本の手工業レベルが高度なことは日頃理解しているつもりでも、
戦前の工業生産レベルで、ここまで均質な物が作れたことは驚きです。
例えば軍需品等を除いて、あくまで民生の・・・
それも余剰文化的傾向の強い音楽楽器にここまでのこだわりを感じることは
戦前の日本の製造者や市場のレベルの高さの実感に繋がり正直感動すら覚えました。
加工レベル的にはブラインドーテストで充分に昭和30年代後半程度と言っても
プロでも騙される人がたくさん出るでしょう。

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分解していると中から紙が落ちてきました。
昭和20年までの製造保証。
終戦の年ですね。歴史が断絶した年です。
10年後を保証する優秀な技術も戦争まで担保することは出来なかった。
戦争で失われたマニファクチャリズムや多くの技術・・・そして魂。
先日のYAMAHAのヘリコプター輸出事件なんてのを見ていると
やっぱり失った物の大きさに心が痛む今日この頃です。

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